食道がんの最新治療

早期発見も難しく毎年約1万人の方が亡くなっている食道がんの最新医療として、導入療法が注目を浴びています。

この導入療法とはすぐに外科手術を行なうのではなく、先に抗がん剤や放射線治療で癌をダウンステージさせることで、小さくなった癌を手術で取り除くという方法です。
これにより癌が大動脈に侵入してしまっていて手術が非常に困難な状況であったとしても、導入療法で癌を小さくすることで大動脈から綺麗に外せるようになります。
一昔前では手遅れと言われていた癌も治療できる可能性が広がったので、諦めるということが滅多になくなるのです。

そして将来有望されている治療として、免疫療法と呼ばれるものも登場しました。
こちらは癌細胞が他の細胞と少し違う点を上手く利用し、免疫細胞に癌を認識させることで免疫力で癌細胞を攻撃する治療方法になります。

大腸内視鏡検査とは

今回は大腸内視鏡検査がどういったものなのか、そしてこの検査でどういった病気を発見できるのかをご紹介致します。

まず大腸に炎症が起こることで出来る潰瘍の状態を見つけることが出来ます。
大腸が炎症を起こす原因は様々なことが考えられるため、検査後の医師の話をしっかりと聞いて原因を取り除くようにしましょう。
続いて大腸にくぼみが出来てしまう「憩室」と呼ばれるものも良く発見される異常の1つで、特に高齢者に多く見られます。

またポリープを発見できるのも大腸内視鏡検査の特徴で、小さいものの殆どが良性ですが、そのまま放置しておくことで大きくなって悪性になってしまう事もありますので、早期発見が大切なものに1つになります。
ポリープは小さいものなら内視鏡で取ることも出来るので、医師の判断でそのまま取られることも良くあります。

このように大腸内視鏡検査では多くの大腸の異常を的確に見ることが出来ますので、排便に関することやお腹に関する症状などで気になる事があるのなら、是非医師に相談してみてください。

切らない治療 肝臓がんの最先端治療

2004年から保険適用になった「ラジオ波焼灼療法」は、治療が難しく再発率も高い肝臓がんの最新治療として注目を浴びています。

従来の肝臓がん手術では、メスを入れて直接肝臓がんを取り除いていましたが、それでも高い確率で再発することから患者への負担が懸念されていました。
しかしこのラジオ波焼灼療法では、メスを入れない、つまり切らずに何度でもがんを消すことが出来る最先端治療とされています。

手術をせずにわずか2mmの電極をがんまで差し込み約60℃の熱でガン細胞を壊死させていく治療で、治療費も約15万円程度となり、心身共に患者への負担も少なくなっています。
治療後に残る傷も蚊に刺された程度の気にならないものになっているのも、この治療が注目される1つの理由でしょう。

患者への身体的負担が非常に軽いので、高齢で手術に対して体力が心配な方でもがんを治すことが難しくなくなりました。

小児在宅医療について

通院が困難な重症児、長期入院を余儀なくされる小児が増えている一方で、小児専門病院の不足により、本来受けるべき医療を病院で満足に受けられない状態が続いているのが問題として挙げられています。

近年では小児在宅医療システムの構築により、小児在宅医療という新たな取組みが行なわれ、自宅で家族とともに過ごしながら医療的ケアを受けられる環境が用意されました。

一方で担当する看護師は殆ど病棟に勤務しているため、お子様の成長に伴う生活の変化への対応の難しさや長期的な視野を持ちにくくなってしまうなどの問題も挙げられています。

小児在宅医療が目指す所は、お子様が親・兄弟と家族として一緒の生活を送ることを第一とし、本人やその家族と治療やケアの方法を考え実現していく所にあります。